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どんなときでも、私は食べる

我慢できずに・・・(>_<。)久しぶりに漫画を買った。
少女漫画に連載されている作品を買って読むなんて何年ぶりだろう。その前に、漫画を読むこと自体が久しぶりだ。数ヶ月前、志村志保子さん作「女の子の食卓」について事細かく書かれた読後感想文を偶然見つけ読み、私はこの作品が絶対好きに違いない!と確信。そんな訳で、現在発売されている5巻までを購入した。


【女の子の食卓】

各ストーリーは読みきりの短編で、毎回鍵になる食べ物&飲み物への思いや思い出と共に、主人公達の心の変化が描かれる。短編+日常生活に寄った淡々とした話が多いせいか、1) 作品は全体的に華やかさに欠ける、2) ストーリーのパターンがある程度決まっている話が多い印象を受ける。
そんな訳で、私の場合は2)が原因で、すきな話がある一方そうでないものがあることも事実。そんな中で、特に好きなストーリーが下記の2つ。

check01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpgcheck01.jpg


Menu : あの夏の甘い麦茶(2巻より)
私が見つけた感想文がこの作品についてのものだったこともあり、一番読んでみたかった麦茶と姉妹のはなし。
ストーリーは、姉妹が遊びに行った友人宅で出された甘い麦茶に始まる。家庭によって苦味があったり甘味があったり、違いが大きい飲み物の一つである手作り麦茶。そこで彼女達は、その甘い麦茶に違和感を覚える。
その後本筋では、壊れたかき氷機を直してもらおうと離婚し別居している父親に会いに行く。そしてそこで、父親には一緒に暮らす女性とその子供がいることを知りショックを受けるのだが、父親の変わらぬ優しい態度にほっとする姉妹。しかしながら、出された麦茶を一口飲んで愕然とする。甘かったのだ。何の躊躇いも無くその甘い麦茶を飲む父の姿を見て、「お父さんは、もう、うちのお父さんじゃないんだね」と、わかっているつもりで分かっていなかった事実を受け入れ涙し・・・・・ と、大筋はこんなはなし。
姉妹の目線1つで、2人の気持ちやそこに漂う雰囲気が伝わってくる話で、予想通り!わたしの好きなはなしの一つになった。5巻までに収められている数十ある話の中でも、とりわけお気に入り♪゛

Menu : 猫の好きななまり節(3巻より)
言ってはいけない一言。この話の中では、その一言を同級生の一人に言ってしまい、初めて自己嫌悪におちいる小学生の女の子のはなし。
友達と一緒の帰り道、おつかい帰りのクラスメイトに会い、買ったものを説明する彼女が最後に手にしたなまり節。「それってうちは猫にやるよ 猫の食べ物でしょ」 ・・・ クラスメイトの表情から、考えなしに口にしてしまった言葉を後悔する主人公。翌日彼女に謝り、気にしなくていいと言われるのだが、それからなんとなく避けられるようになる。いくら謝ろうと、あの時変わってしまった彼女の中の‘私’という人間を変えることが出来ないことを思い知り・・・・・ と、そんなはなし。
始まりに、主人公の足もとに猫がじゃれている一コマがあって、そこでは白黒のボーダーだった靴下が、ラストにあるとても類似した一コマでは真っ黒になっている。こんなところも、彼女の心の変化を表す一因なのかな~なんて思いながら読んでいた。母親の言動と表情もなんだか気になる(°L °)彼女にも思い当たる何かが昔あったのかもしれない。

check01.jpgtree22.gifMenu : おわりに
作者が自筆でイラストなんかと一緒にコメントを書いたページが最後にあるのだが、そのコメントの短いこと!書くことがないからか、それとも意図的に言葉数を抑えているのか気になるところ。因みに私の場合、言葉数が少ない時は、含意/含蓄を読んでほしいというより、単に言葉が浮かばないことが理由であることが多い(^^ヾ
 
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遊び絵本と人魚

ここ数週間で3冊の絵本を購入した。そのうちの1冊は、しかけ絵本。そして他2冊が遊び絵本だ。
遊び絵本・・・自分が子供だったころに手にしていたら、大事に大事に使っていただろうな。勿体なくて直接描きこんだり出来なかったかもしれない(雑誌や月刊漫画の付録のシールやノートは中々使えずにとっておくタイプだった私)。
今日は、そんな私が初めて手にした遊び絵本のはなし。


【The Mermaid's Manual】

book01.gif人魚へのちょとした興味は、久しぶりに買ったVOGUEに始まる。
この手のファッション誌はやたら広告ページが多いのだが、その中で目に留まった1つがプラダの春夏広告。シンプルな人魚柄がプリントされたテキスタイルを使用した服は、赤・紺色と二種類あるそのどちらも白地にあっていてかわいらしいのだ。
その後、時たま見かける人魚模様が気になり出して、‘マーメイドマニュアル’というかわいい人魚になる為のスキルを学ぶ遊び絵本に手を伸ばしてしまったという訳。
book01.gif
開いた最初のページの上には折り畳まれた人魚の尻尾、そして下のページには、マーメイドスクールの生徒に発行される貝殻型の学生証がある。それぞれにシマーが塗ってあり、キラキラしていている上に若干凹凸がある分肌触りも普通の紙とは違っている。
ページを開くたびに違ったテーマがあり、あるページは泳ぎ方クラス、またあるページはヘアアレンジクラスと言う風だ。book01.gifこの絵本を買う動機付けの一つになったのは、宝石クラスのページにある宝箱に入っているシールピアス。子供の頃これ持ってた~♪゛と、すっかり忘れていた昔の思い出を掴みなおしたような感覚。

そして次に言及したいのは、ここをこうすればもっと良いのに・・・と私が思うポイントを1つ。
そのポイントは、最後のページに物入れポケットがあればいいのにということ。

book01.gif大きめの、封筒のように中身が落ちない工夫がされたポケットが付いていたら、そこに自分で描いた関連した絵とかリボンで作ったアクセサリーとか、色々入れられて便利なんじゃないかな。
これは、自分が子供の時に持っていた本に、描いた絵やポストカード等々の紙類をよく挿んでいて、持ち運ぶことが物凄く不便だったから。この手の本なら尚更必要でしょう。


子供達の生活環境が自分が小さかった頃と比べると随分変わってしまった現在。
比べるにも無理があることが増えてきたものの、こういう絵本はこの先もずっと無くならずにありますように・・・☆゛


The World of Lewis Carroll

先日創刊されたばかりの文庫レーベル、角川つばさ文庫。オフィシャルHPを開くと、矢野顕子さんの柔らかな声が優しいメロディーにのって、‘本を開くとその開いた本が翼になってどこへでも飛んでいける’と歌う。
最近読んだものを思い返してみると、紀行文に歴史本に・・・フィクションの世界には全く飛んでいない。そんな訳で、今日は雑用の合間に、随分前に買ったものの手をつけていなかったルイス・キャロルのペーパーバックを手に取った。束の間とは言え、久しぶりにあっちの世界へ小旅行♪゛


【The World of Lewis Carroll】

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この本はタイトルにある通り、キャロルの書いた物語と詩が、A4サイズの本におよそ400ページに渡って収められている。私は近所の書店で、元値の半額以下(およそ数百円)で購入したのだが、Amazonを開いてびっくり・・・インターネット上では1万円前後で取引されている。ハードカバーとペーパーバックの違いはあれど、もの凄い差額(-_-;

表紙にもなっているアリスの話以外も充実しているものの、今日の午後は、目次の次にあるアリスのストーリー、彼女がうさぎを追いかけておとぎの国へ行き、夢おちに終わる部分を読了。
恥ずかしながら、この話を活字で読むのはこれが初めてで、文字遊びのからくりも今回初めて知った。ここでは特に有名な3章、A caucus - race and a long tale を今日学んだことも含めて記しておこうと思う。


この章は、同音異義語や同一多義語が頻発する翻訳者泣かせの章らしく、例を挙げるなら、タイトルになっている‘long tale(長い話)’と‘long tail(長い尻尾)’。

3b02b355.JPGネズミが口にした長い話という言葉を長い尻尾と勘違いしたアリスの頭の中で、ネズミの話した言葉が曲った尻尾の形に記されているこの部分はユニークでおもしろい。
加えて、アメリカの高校生が1990年初頭に発見したというもう一つのネズミのからくりがある。韻を踏んだ詩になっているこのネズミのお話は、その韻を踏んでいるところで改行すると1連目はこうだ。

「Fury said to a mouse,
That he met in the house,
Let us both go to law: I will prosecute you」

1・2行目のmouse と house、そして3行目の you は2連目の詩の3行目にある do と韻を踏んでおり、これは3・4連目も同じように続く。
そこで、この3行の詩を見て何かに気づかないだろうか?


--- この詩自体が、尻尾の長いネズミの形をしているというのだ。因みに、2~4連目も同じように、3行目だけが前2行の倍近い長さで、尻尾のようにも見え、計4匹のネズミがこの細長い尻尾に隠されているという。
うーん、凄い発想としか言いようがない(苦笑)この3行をネズミに見立てて書いた(のかもしれない)キャロル以上に、「これ、ネズミに見える!」って言いだした人たちの方ね。他にもまだ発見されていない、隠された‘しかけ’があるとかないとか。

8af377bc.JPG

ミルクティーを片手に、時たまチョコレートクッキーをかじりつつ、とても天気の良い昼下がりに読書なんて贅沢・・・そんな気分も今日はここまで。続編は挿絵を眺めるに止まった。
私が買ったバージョンの挿絵は、原本と同じジョン・テニエルによるもの。眺めるだけでも飽きない、魅力たっぷり。


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